北大阪急行電鉄の千里中央~箕面萱野間が3月23日(土)に開業するのを前に、開業準備が整ったことを示す鉄道施設検査の合格書と運輸開始認可検査の認可書が同社に送られた。
鉄道施設検査は鉄道事業法第10条の規定に基づき、鉄道施設が工事実施計画に合致し、技術基準省令に適合しているかの確認を行うもので、3月14日、国土交通省近畿運輸局から合格書が交付された。また、運輸開始承認検査と運輸開始認可検査は、それぞれ軌道法施行令第13条、軌道法第10条の規定に基づき、工事方法書記載事項に合致し、運輸上支障がないことを検査するもので、軌道法区間の運輸開始について
同省の承認を経て、3月18日、大阪府知事から認可を取得した。
北大阪急行線延伸事業は、千里中央駅~箕面船場阪大前駅の南端に 鉄道事業法(第一種鉄道事業)、箕面船場阪大前駅~箕面萱野駅に軌道法がそれぞれ適用されたため、二つの書面が同時に交付される異例の形となった。これらの取得によって、2014年3月に事業着手から10年間をかけて進めてきた延伸事業が完了し、乗客を迎える準備が整ったことになる。
北大阪急行電鉄では「この事業をきっかけに、公共交通機関として安全安心で快適な輸送サービスの提供を通じて、北摂エリア全体の活性化に貢献できるよう、より一層努めてまいります」としている。